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民間建築とは?
「民間建築」とは、建築工事のうち、建築主が民間となる建築のことです。
「公共建築」と対比して使われますが、「公共建築」は、建築主が国や、都道府県、市区町村、公団、公社などで、公的資金・公的補助金を用いて建築します。
本記事では、「民間建築」を事務所、店舗、工場及び作業場、倉庫、病院・診療所として定義し、市場性についてご紹介します。
民間建築の年間着工棟数の分析
例えば、神奈川県における「民間建築」の年間着工棟数は、以下の通りです。
<年間着工棟数>
事務所:365棟/年
店舗:244棟/年
工場及び作業場:152棟/年
倉庫:511棟/年
病院・診療所:67棟/年
※2018年度データ<e-statより>
直近データでみると、「民間建築」では、倉庫の年間着工棟数が511棟/年と最も多くなっています。
全国データでも、倉庫の年間着工棟数は、約13,789棟/年(2018年度データ)と、他の建物と比べて最も多くなっています。
平均工事費の高い民間建築とは?
神奈川県における「民間建築」の平均工事予定額は、以下となります。
<平均工事予定額>
事務所:47,218万円/棟
店舗:15,355万円/棟
工場及び作業場:29,133万円/棟
倉庫:25,498万円/棟
病院・診療所:41,297万円/棟
※2018年度データ<e-statより>
平均工事予定額で見ると、事務所が最も高くなっています。
エリアによって、平均工事予定額が高い建物は変わりますが、都市部は、高層建築物が多いため、事務所の平均工事予定額が地方に比べて割高になっていると見られます。
では、建設会社が狙っていくべき「民間建築」とはどのような建物でしょうか?
民間建築のターゲット商品とは?
「民間建築」の受注を伸ばしていく場合、倉庫建築がおすすめです。
理由は、全国的に年間着工棟数が多いため、新規参入がしやすく受注件数が伸ばしやすいためです。
また、建物形状や構造が単純で複雑な設備が必要ありません。
テナント企業は、1社~数社程度と少なく、個別のアフターメンテナンスの手間もかかりにくいなどのメリットもあります。
工事額が安く小規模な倉庫建築案件は多いため、まずは小規模案件でも実績を重ねて、次のステップで、中~大型案件を狙っていくことも考えられます。
倉庫建築受注の成功事例
倉庫建築の成功事例もご紹介します。
北海道帯広市の建設会社J社では、倉庫建築の専門ブランドを立上げ、たった3ヶ月で肥料用の倉庫で約9,000万円を受注しています。
受注の経路は、倉庫建築の専門ブランドの新聞広告(全15段)を見て、客先から直接の問合せでした。
受注のポイントは、「民間建築」の中でも市場性の高い倉庫建築に特化して、他社よりローコストな倉庫建築で徹底的に目立った点です。
建設会社が狙うべき民間建築のまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、建設会社が狙うべき民間建築のターゲット商品についてご紹介させていただきました。
建設業界でも、コロナ不況による影響から、営業案件の枯渇が始まっています。
コロナ不況で受注を勝ち取るには、建設会社から市場性の高いターゲットへ積極的にアプローチをかけ、営業案件を最大化していく必要があります。
ぜひ、貴社でも、「民間建築」の市場をエリア分析の上、中長期の経営戦略に役立てていただけますと幸いです。
何卒、宜しくお願いいたします。
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