建設会社が狙うべき大規模木造建築の商品とは?

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大規模木造建築とは?

本記事では、大規模木造建築についてご紹介します。

大規模木造建築とは、3階以上、延床500㎡以上、高さ13m以上の木造の建築物を指します。(建築基準法第六条より)

2010年「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」施行をきっかけに、多くの木材利用促進に向けた法律の施行や建築基準法の改正などが行われています。

国・自治体にて木材利用が推進された結果、公共施設の木造率は、法制定時の8.3%から2019年度には13.8%に上昇しています。

ただし、民間建築では、非住宅や3階建て以上の中高層住宅では木造化の普及が進んでいない点が課題となっています。

 

大規模木造建築の新規参入について

大規模木造建築の新規参入には、(1)住宅ビルダーの非住宅参入、(2)地場ゼネコンの木造建築参入が考えられます。

 

住宅ビルダーの非住宅参入

非住宅業界は、大手のハウスメーカーを除くと総合建設会社(ゼネコン)が中心の市場です。

工務店、ビルダーは、非住宅市場は未開拓の領域であり、非住宅の木造化も進んでいない状況です。

近年では、木の香りが与える心身リラックス効果や集中力のアップが科学的に解明されたことから、以下のような非住宅には木造が導入される事例も出てきています。

 

<木造導入が進む施設>

・従業員の満足度を向上し、健康経営を目指す職場環境(事務所・オフィスなど)

・高齢者・障がい者をリラックスさせ、脳の活性化を促す環境(高齢者・福祉施設など)

・子ども達のストレスを緩和し、木育で五感を養うための学びの環境(保育園、幼稚園、学校など)

工場・作業場、倉庫等では、クレーンなど、作業工程に特殊な設備・機器が必要な施設があります。

このような施設の場合、木造は不向きであり、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)が大部分を占めています。

以上を踏まえると、地場の工務店、ビルダーは、軸組工法、ツーバイフォー工法、トラス工法など、既存の住宅建築の工法を武器に、事務所・オフィス、高齢者・福祉施設、保育園、幼稚園などへ木質化の提案を積極的に進めていくことが期待されます。

 

地場ゼネコンの木造建築参入

地場ゼネコンは、公共・民間の建築を、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造(S造)等で手掛けてきました。

一方、木造建築はSRC造、RC造、S造に比べて工事請負金額が大きく下がるため、木造建築の商品を持たないゼネコンがほとんどです。

大手ゼネコンでは、鉄骨並みの強度を持つ集成材や、鉄骨造、コンクリート造と木造を組み合わせた特殊な混構造の開発など、木造建築の高付加価値化を進めています。

ターゲット商品は、オフィスビルなど特殊技術を必要とする高層階の大型木造建築物です。

これは、地場ゼネコンにとっては、技術的に参入が難しい市場と言えます。

以上を踏まえると、地場ゼネコンの木造建築参入には、価格と技術面の障壁をクリアし、高価格帯で提案できる木造商品の開発が期待されます。

 

大型木造建築の参入に向けた課題

大型木造建築の参入に向けた建設会社の課題は、技術面です。

まずは、非住宅の壁量計算や構造計算、耐火・準耐火に関する基準など、住宅では必要とされなかった設計・建築技術をクリアする必要があります。

また、大型木造建築には、木造の構造設計に関する高い知見や専門性が求められます。

材料の調達では、プレカット工場が、設計した木材の加工が可能か確認しておく必要があります。

以上、今回は、大型木造建築についてご紹介しました。

大型木造建築の専門店として、積極的に打ち出しを行う建設会社は一部に限られています。

まずは、自社の高価格帯で提案できる木造商品を開発し、積極的な営業を仕掛けてみてはいかがでしょうか?

何卒、宜しくお願いします。

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