建設会社が狙うべき製造業の工場とは?

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最新ビジネスモデル2024年版 建設業の成功事例解説レポート

 

「製造業」とは?

「製造業」とは、原材料などを加工することによって製品を生産・提供する産業です。

国内では、185,116件もの製造業に関連する事業所があり、日本経済を支える大きな産業となっています。

日本産業分類によると、「製造業」は、24種の中分類に分けられます。

さらに細かく分類すると、650種類以上の業種となります。

本記事では、「製造業」の統計からみたターゲット工場についてご紹介します。

 

「製造業」の事業所数トップ5位とは?

「製造業」の中分類24種のうち、事業所数の多い上位5位の業種は以下となります。

<事業所数の多い製造業>

①金属製品製造業(25,213事業所)

②食料品製造業(24,440事業所)

③生産用機械器具製造業(18,446事業所)

④プラスチック製品製造業(12,201事業所)

⑤繊維工業(11,987事業所)

 

①金属製品製造業が最も多いですが、今回は、②食料品製造業に絞って、さらに細目の業種を見ていきます。

 

<事業所数の多い食料品製造業>

①水産食料品製造業(5,060事業所)

②パン・菓子製造業(4,823事業所)

③畜産食料品製造業(2,446事業所)

 

大きな市場を狙うマーケットインの考えでは、建設会社は、水産食料品やパン・菓子、畜産食料品を扱う食品工場をターゲットとしていくことが1つの戦略として考えられます。

 

食品工場建築のモデル企業とは? 

次に、食品工場建築を得意とする総合建設会社も見ていきます。

A社では、食品工場に特化し、年間7棟を受注しています。 商談件数は、約150件/年で契約率は約5%、工事請負金額は約5億円(単価約100万円/坪)です。

大手のゼネコンとは競合を避け、小規模ゼネコンが参入しにくい価格帯をターゲットとして市場シェアを増やしています。

集客方法は、紙媒体のDMや、メルマガ、展示会などを中心としています。

過去4ヵ年の受注データからみても、食品工場に特化したことで、安定的に3~4件/年受注が獲得できています。

 

食品関連事業者の求める建設会社とは?

食品を扱う食品関連事業者の事例もご紹介します。

B社では、「食品事故をゼロ」を掲げる大手の食品メーカーです。

全国25箇所の工場では、ISO22000を認証取得し、監視カメラによる意図的な食品事故の未然防止、清潔区・汚染区のエリア分け、水や空気、人・モノの流れを計算した動線設計など、様々なソフト・ハード面の対策を講じています。

B社では、食の安全だけではなく、食の品質を高め、食への理解を深めることにも積極的に取り組んでいます。

国内では、冷凍食品の需要が高まっているため、今後新たな食品工場の建設計画もあがっています。

 

建設会社が狙うべき製造業の工場のまとめ

いかがでしょうか? 今回は、建設会社が狙うべき製造業の工場についてご紹介しました。

建設業界でも、コロナ不況による影響から、営業案件の枯渇が始まっています。

コロナ不況で受注を勝ち取るには、建設会社から市場性の高いターゲットへ積極的にアプローチをかけ、営業案件を最大化していく必要があります。

ぜひ、貴社でも、自社の戦略と合う得意な商品を見つけて伸ばしていただければと思います。

何卒、宜しくお願いいたします。

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