M&Aとは？
M&A（エムアンドエー）とは、「Mergers（合併） & Acquisitions（買収）」の略語です。日本語では「合併と買収」と訳されます。
「合併」とは、２つ以上の企業が１つの企業に統合されることです。「買収」は、企業が別の企業の経営を支配することを目的として株式を取得することです。
合併や買収のほかに、提携も含めて「M&A」とする場合もあります。
M&Aが注目される背景
M&Aの歴史は古く、19世紀まで遡ります。20世紀には、アメリカでM&Aブームが過熱し、世界のM&A価額がGDPの約10％まで成長しています。では、日本では、なぜ今、M&Aが注目されているのでしょうか？
日本では、今、まさに、M&Aブームの渦中にあります。国内のM&A契約件数は、2011年より右肩上がりに増え続け、過去最高を更新しています。
政府では、2029年頃に、官民合わせて年間のM&A件数6万件を目標に掲げています。M&A市場に参入するプレーヤーも313社（2019年）を超え、今後、M&A戦略を掲げる企業がさらに増え続けると期待されています。
M&Aのポイント
日本のM&A市場で、特に注目を集めているのが、国内の中小企業同士のM&Aです。
経営者の高齢化や事業継承の問題を解消する手法として、M&Aを活用した件数は、過去最大の616件（2019年）に達しています。
では、建設業界においてM&Aを活用した勝ち残り戦略とは、どのように進めればよいのでしょうか？
建設業界におけるM&A戦略のすすめ
建設業界におけるM&A戦略では、①海外市場、②IT/テクノロジー市場、③修繕・リフォーム市場が注目を集めています。また、昨今の人材不足から、資格者や人材確保や、商圏エリア拡大を目的とした事例も多く見受けられます。
いずれも、現在、導入期、成長期にあり、今後の売上・利益の拡大が見込めるマーケットです。
M&Aは、早期に企業の成長が期待できる一方で、多額の債務を背負うリスクも含む、言わば“諸刃の剣”でもあります。
M&Aの仕組みや契約形態をはじめ、お互いの企業の財布の状況をきめ細かく把握した上で、将来の経営戦略につながるM&A戦略を実践できるように準備しておきましょう。
