建設業の事業再構築補助金!活用法・採択されるには?

 
新型コロナウィルスの影響による工事の延期や中止などで、建設業界も影響を受けました。
コロナ禍を経た新たな時代の変化を見据えて、建設業では今後の新規事業や事業再編などの取り組みが必要になってくるでしょう。
そんな建設業者の新たな取り組みを後押しするのが、「事業再構築補助金」の制度です。この制度では新型コロナウイルスの流行や経済萎縮によって売り上げが落ち込んだ企業に、国が最大一億円の補助を行います。
申請前の直近6か月間のうち任意の3か月の合計売上高が、コロナ以前(2019年又は2020年1~3月)の同3か月の合計売上高と比較して10%以上減少している場合は、ローリスクでチャレンジができるので活用しましょう。
どのような取り組みだと事業再構築補助金が採択される可能性が高いのでしょうか。
審査の基準などは明らかになっていない点も多々あります。
ただ、事業再構築補助金の対象になるためには建設業者の新たな取り組みが、補助金事業の求める事業再構築指針に沿っている必要があります。


▼無料ダウンロードはこちらから

事業再構築補助金の対象者と対象経費とは?

事業再構築補助金では、対象者・対象経費などの枠組みが決められています。ルールをあらかじめ認知しておくと、採択後に経費などの有効活用でビジネス展開が行える場合もあります。しっかりと把握し、理解しましょう。

事業再構築補助金の対象者

事業再構築補助金は、中堅企業者・中小企業者・小規模事業者が対象です。個人事業主などの方も対象ですが、従業員数によって対象となるか否かが変わります。

事業再構築補助金の対象経費

建設業の事業者様が活用可能な事業再構築補助金の経費はこちらの項目となります

  • 建物費
  • 機械装置・システム構築費
  • 技術導入費
  • 専門家経費
  • 運搬費
  • クラウドサービス利用費
  • 外注費
  • 知的財産権等関連経費
  • 広告宣伝・販売促進費
  • 研修費
  • 廃業費

このように、11種類の項目が設けられています。対象となる経費内で設備投資を積極的に行うことにより、現状では不可能な事業や業務効率向上が期待されます。

事業再構築補助金の対象外経費

次に、補助金の対象とならない経費について解説いたします。大まかな区分として、以下の項目が対象外です。

  • 自社従業員の人件費、旅費
  • 不動産や株式
  • 公道を走る自動車やバイクの購入費
  • 汎用品の購入費
  • 飲食娯楽等の接待費
  • 商品の原材料費
  • 消耗品費
  • 通信費
  • 光熱水費 等

上記項目以外にも、対象外経費には細かな規定が定められています。
自社が採択されれば非常に心強い事業再構築補助金ですが、対象外の経費も存在し、全能とは言えません。事業再構築補助金対象経費を上手く活用し、事業再構築を行いましょう。

事業再構築補助金の「対象」になる取り組みとは?

事業再構築補助金の対象になるためには、新たな取り組みが「新分野展開」「事業転換」「業種転換」「業態転換」「事業再編」のいずれかに当てはまっていないといけません。

建設業のまま新たな市場に進出(新分野展開)

建設業者であれば、建設事業を変更することなく、新たな製品を製造し又は新たな商品もしくはサービスを提供することにより、新たな市場に進出する必要があります。

建設業界のまま主たる事業を変更(事業転換)

事業転換とは、主な業種を変更することなく、新たな製品を製造し又は新たな商品やサービスを提供することにより、主たる事業を変更することです。

建設業界を変更して新業界進出(業種転換)

業種転換とは、新たな製品を製造し又は新たな商品やサービスを提供することにより、主たる業種を変更することです。

建設サービスの提供方法を変える(業態転換)

業態転換とは、製品の製造方法や、商品やサービスの提供方法を相当程度変更することです。

他社と連携(事業再編)

事業再編とは、会社法上の組織再編行為(合併、会社分割、株式交換、株式移転、事業譲渡)等を行い、新たな事業形態のもとに、新分野展開、事業転換、業種転換又は業態転換のいずれかを行うことです。

引用:事業再構築指針の手引き
引用:事業再構築指針

事業再構築補助金が採択されるためにも、まずはこれらをふまえてコロナ禍でも採算が見込める合理的で説得力のある事業計画が必要です。
補助額が最大1億円と高額になるため、補助事業の内容や実現性が厳しく審査されます。
事業計画でお悩みの方、まず何から始めればいいのか分からない…というお悩みに向け、船井総研では建設業者様向けの初回無料経営相談をご用意しております。ぜひご利用ください!

>>初回無料の経営相談を利用する

事業再構築補助金「採択される事業計画書」とは?

大きく次の4つの展開で作成していきます。

  1. 1.補助事業の具体的内容
  2. 2.将来の展望
  3. 3.本事業で取得する資産(や事業)
  4. 4.収益計画

補助事業の具体的内容

1.現在の事業状況、SWOT分析、事業環境、 事業再構築の必要性 事業再構築の具体的内容(商品やサービスなど)補助事業で実施する類型に応じた内容、詳細スケジュールを記載します。
※必要に応じて、図表、写真などを用いて具体的に記載します。
2.補助事業を行うことにより、どのように他社・既存事業と差別化し、競争力強化が実現するか、その方法や仕組み、実施体制など具体的に記載します。
3.既存事業の縮小や廃止、省人化によって従業員解雇が伴う場合、再就職支援の計画等、従業員への適切な配慮が必要です。

将来の展望

1.本事業の成果が寄与する具体的なユーザー、マーケット及び、市場規模等について、 その成果の価格的・性能的な優位性・収益性や課題や リスクとその解決方法を記載します。
2.本事業の成果の事業化見込みについて 目標となる時期・売上規模・量産化時の製品等の価格を記載します。
※必要に応じて、図表、写真等を用いて具体的に記載します。

本事業で取得する資産(や事業)

1.本事業により取得する主な資産の名称、分類、取得予定価格等を記載します。

収益計画

1.本事業の実施体制、スケジュール、資金調達計画など
2.収益計画における付加価値額の算出の根拠
3.収益計画で示された数値は、補助事業終了後も 毎年度事業化状況報告等において伸び率の達成状況の確認が求められます。
採択されるよう事業再構築補助金申請の事業計画書に落とし込むのは、ハードルが高いことであることには間違いありません。

船井総研 建設支援部の事業再構築補助金採択結果事例

第1回公募の事業再構築補助金の採択率約35%ですが、船井総合研究所で携わった案件では採択率約66%です!

事業再構築に向けた投資に対する補助金となりますので、事業採算性のある計画が必須です。

船井総合研究所の初回無料相談

船井総合研究所の初回無料相談はオンラインでも対応しています。
興味ある方は、お早めにご相談ください。

>>採択率約66%の船井総合研究所の無料経営相談を利用する

船井総研では無料経営相談のみならず、建設会社様向けの事業再構築補助金の活用方法レポートを公開しております。事業再構築補助金についてお悩みの方、ぜひご覧ください!

▼無料ダウンロードはこちらから

建設業経営者必見!
経営のヒントになる船井総合研究所のレポートを大公開!

成功事例・経営のヒントをお届け!

成功事例・経営のヒント等をお届け 無料メルマガ登録 登録はこちらへ
成功事例・経営のヒント等をお届け 無料メルマガ登録 登録はこちらへ
ページトップヘ