アパート家賃並みの支払いで買える家
90年初頭のバブル崩壊以来、世帯主および一世帯あたりの平均所得が緩やかに下降しているのは周知の通りです。不動産に目を向けますと、80年代後半から90年前後に沸いていた不動産バブルを頂点に、多少の上がり下がりはあるものの、緩やかな下降曲線を描き、都市圏の高級住宅地を除く一般的な住宅地に対する手の届きやすさは緩和されていると言えます。
こうした中、住宅業界では極めてシンプルな状況が生まれております。
一部の大都市を除くほとんどの地域のアパート家賃は、5万円~6万円台が主流です。
ということは、月々5万円以下の支払いで土地と建物が購入できる不動産物件が、初めて不動産を購入する一次取得者にとっての対象ゾーンとなります。
そうなると、35年ローンでの借入総額はざっと1,800万円までです。
そこから土地費用がざっと800万円程度と考えると、残りは1,000万円となります。
つまり、建築会社としては、「1,000万円以下で家を建てることが使命」となります。
もちろん儲からなくては意味がありません。
1棟1,000万円として、最低でも30% (300万円)の粗利益は必要です。
つまり、1棟の原価は700万円以下。 このハードルは、一次取得者が受注の柱になる地域ビルダーにとっては乗り越えなくてはならない必須課題となっています。
6ヶ月で超ローコスト住宅を成功させる方法
住宅業界で新規成功する超ローコスト住宅ビジネスには4つのポイントがあります。
超ローコスト専門店で目立つ
専門店と言っても何も別会社を設立する必要はありません。 ホームページとチラシだけを既存の本体とは別にしてみてください。 社内で別ブランドを立ち上げることで、新しい客層を開拓できるキッカケができます。
超ローコストチラシを撒いてイベントを行うと、全国平均では集客効率1/2000程度です。
ポイントは、お客様に対してハッキリと安くて良い家を売っている超ローコスト専門店というメッセージを伝えることです。
まずはお客様を集めることだけに集中してください。
売却型モデルハウスを高速回転させる
モデルハウスは、長く時間が経てばたつほど、売れなくなります。
モデルハウスの鮮度は4ヶ月です。
そして、年間30棟を目指すなら目安は1年に2.5棟のペースで、売却型モデルハウスを高速回転させることが大切です。
また、モデルハウスには二つの役割があります。
「商品としての役割」ばかりに目を取られてしまいがちですが、でも実は、それよりも重要なことがあります。それは、「店舗」としての役割です。
因みに、モデルハウスがない期間は店舗がないのと同じなので、 閉店(営業休止)期間と同じです。
コストを下げる
多くの方が、コスト(原価)を下げたいとお考えではないでしょうか。
一方で、多くの方が実際に原価を下げることは難しいということは、身をもって感じたことがあると思います。
結論から申し上げますと、原価は多くのケースで下がります。
原価を下げるポイントは2つあります。
業者の言いなりにならない主導権を持った「指値交渉」と、「社長が直々に原価を下げたいと理由を伝えること」です。
このポイントを抑えていただけば、原価は30坪で700万円台まで下げることもできると思います。
素人でも家が売れる
営業の原則はご存知でしょうか。
営業の原則は、“お客様の気になること”を“大丈夫”ですと伝えることです。
超ローコスト住宅の場合は、お客様の“気になること”=“私にも家が買えるだろうか”になります。
それに対して、“大丈夫です”=“お客様にも家が買えます”と伝えるだけでいいです。
このための営業トークを丸暗記していただくだけで、素人営業マンでも家を売ることが可能となります。
以上4つが超ローコスト住宅を立ち上げる際に成功するためのポイントです。
明日からでも即実行できる内容ばかりですので、ぜひ皆さまも参考としていただけますと幸いです。
何卒、宜しくお願いいたします。